特定非営利活動法人ベトナム障害者医療教育介護福祉協力会の前身は「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」(通称:「願う会」)です。
代表の藤本文朗が1985年2月28日にベトナム・ホーチミン市のツーツー病院を訪問したとき、当時4歳の癒着双生児ベト・ドクに会い、主治医のフォン博士と交わした「特製車椅子を二人に贈る」約束から「願う会」は生まれました。
組織・役員
役職 | 名前 | その他 |
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理事長 | 藤本文朗 | |
監事 | 脇田慶和 | |
理事・事務局長 | 阪本健補 |
沿革
1960年12月:南ベトナム解放民族戦線が成立。ベトナム政府軍に抗戦を始める
1961年~1971年:枯葉剤作戦実施。ベトナム解放勢力への食料を絶つことを目的とし広大なジャングルにダ イオキシンが散布される
1965年~1968年:アメリカ合衆国により北ベトナム爆撃
1975年4月30日:ベトナム戦争終結。南ベトナム無条件降伏
1981年2月25日:ベト・ドク誕生。出生直後ハノイの病院に移る
1983年1月6日:ホーチミン市のシーズ一病院に移る
1985年2月28日:藤本文朗(現 当NPO代表)ツーズ一病院を訪問し、ベト・ドクと出会う
1985年3月15日:特製車椅子製作のため、設計者・山口光義の病院に有志が集う
1985年4月22日:当NPOの前身である「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」発足。愛の車椅子を贈る ため運動が始まる
1985年6月2日:「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」が敦賀市でシンポジウム開催
1985年7月10日:手と足の力で動かせる特製車椅子完成
1985年8月20日:募金により「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」が医薬品と車椅子20台を贈る
1985年10月25日: フォン博士が「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」の招待で来日。三方町と京都 市で車椅子を贈呈し講演
1985年10月30日:フォン医師と藤本が報道番組「ニュースステーション」に出演
1986年5月22日: ベトが原因不明の脳症にかかる
1986年5月28日: ベトナム大使館が「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」へ医療援助を要請
1986年6月19日:ベト・ドクが日本に移送され、日赤病院の集中治療室で治療を受ける
1986年8月15日:「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」が「がんばれベトちゃんドクちゃん』を発行
1986年10月29日:ベト・ドク症状が安定しベトナムへ帰国
1988年10月4日:ベト・ドク分離手術
1989年2月25日:分離後、ドクが乗る3台目の車椅子を寄贈。その後、松葉杖で独り立ち
1992年8月18日:日越友好障害児教育交流セミナー開催
1995年7月28日:人工肛門を自然肛門に戻すため、「ベトちゃんとドクちゃんの発達を願う会」の仲介で三 重大学医学部付属病院でドクが手術を受ける
2006年12月:日越友好高齢者介護セミナー開催
2007年10月4日:ベト死亡
2010年11月:藤本文朗他編『ベトとドクと日本の絆』(新日本出版社)出版
2013年6月:フォン医師・藤本文明他編『Dioxin Unforgettable Responsibility! -Viet & Duc
and World Pieace-』(HO CHIMINH CITY GENERAL PUBLISHING HOUSE)出版
2016年:藤本、脇田がオレンジ村を訪ね、A大学名誉教授の募金を渡す
2017年2月:藤本文明他編『ベト・ドクと考える世界平和』((新日本出版社)出版
2017年3月26日:NPO法人化記念平和講演会を開催